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名も無き物語

短編 痛くて、痛くて。

 ←短編 ・・・・・・ラーメン、食うか? →短編 なぁ、ラーメン食おうぜ
――俺の母は、精神的な病気を持ってる。
更には、糖尿病。
そんな母が、俺は嫌いだ。
感情の起伏が激しい異常者。
何でもない事にすぐに怒り出す。
ストレスを感じると――
何時だって、全部俺にぶつけやがる。
わけのわからない怒り方をして、俺を殴ったり蹴ったりする。
――俺の父は、飲んだくれのクソ野郎。
酒ばっか飲んで、酒が切れたらクソ野郎もキレる。
酒が切れなくても、気に食わない事があればキレる。
キレれば俺か母に暴力を振るう。
そして母は俺を殴る。
母は、腹が減ったりしたら苛々してすぐに怒る。
低血糖症状だとか言ってた。
だからって、このクソババアは本当にムカつく。
腹減ったから飯作れって言うから俺は作ってやる。
作ってやったらやったで文句を言いやがる。
味付けが濃いだの、糖尿が悪化するだの。
「――だったらテメェで作りやがれ」
「今、なんて言った?」
「――なんでも?」
「今なんか言ったでしょ!! 言ったんでしょうが!!」
「おい、うるせぇんだよ!! 黙れや!!」
「――とりあえず黙ればどうだ?」
「だいたいアンタがね!!」
「うるせぇって言ってんのが聞こえねぇのか!!!!」
父が、母を殴り始める。
それを俺は、少しざまあみろと思いながら見つめる。
殴られてる母が、喚き出す。
「殺される!! 殺されるぅ! 助けてぇ!!!」
「うるせぇって言ってんだろうが!! 黙れや!!!」
「見てないで助けなさいよぉ!!!」
母が、父に殴られるのを庇いながらそう叫ぶ。
すると――
父が血走った眼で俺を睨み付ける。
嗚呼、わかるよ数分後の俺が。
殴られるだけならいいけどさ。
俺は、最近思う。
限界が近いと思うんだ。
こいつら、どうにか出来ないのか。
そんな事ばっかり考えてる。
クソババアをどうやったら精神病院に叩き込めるか。
クソジジイをどうやったら俺の目の前から消せるか。
クソジジイに至っては警察呼んで刑務所に叩き込めばいい事だが。
ババアがな……。
中々医者が入院しろって言わないからな。
十分気違いなのによ。
「大体テメェが問題なんだろうが!!!」
そう言って、俺を蹴り付ける飲んだくれ。
自分は助かったと、横目で殴られている俺を見て笑う気違いババア。
――お前ら、死ねばいいのに。
こんなクズみたいな人間が、なんでこの世の中に居るんだよ。
なんで、こんなクズが――俺の両親なんだよ。
なぁ、俺――もう限界だ。
いいよな?
物心付いた頃から、俺はいつもこうだったんだ。
よくも、今まで耐えられたと自分でも思うさ。
だって、誰も助けてくれやしない。
みんな、自分さえよければいい奴等ばっかりなんだ。
さっきみたいにババアが喚き叫んだって。
誰も、警察を呼ぼうとしてくれないんだからな。
そりゃあこっちに引っ越して来たばっかりだったら呼んでくれたさ。
今となっては、これが日常だからだ。
誰も、助けてはくれないんだ。
――なんか、俺だけまともに働いて。
俺だけ一生懸命このクズ達のために頑張って。
何でもやって。
頑張った分、努力した分。
褒められるんじゃなくて。
優しく頭とか撫でてくれるんじゃなくて。
殴られて。
蹴られて。
固い拳を叩き付けられたりしたら。
馬鹿みたいに思えてくる。
アホくさい。
俺だけ頑張って。
俺一人でなんでもやって。
俺一人でこのクズを支えて。
馬鹿じゃねぇの?
「ふっ……」
「あぁ?」
「ふっ……ふふふふふ……」
さぁ、もう終わらせようか。
こんな事したらどうなるかわかってるのかって?
「何、笑ってんだゴラァ!!」
ああ、わかってるさ。
小学校二年生の時、右腕を折られた。
小学校三年生の時、左足を折られた。
小学校五年生の時、肋骨を折られた。
中学校二年生の時、鼻の骨が折れた。
中学校三年生の時、両腕と両足――ほとんど全部折られた。
なぁ、もう――いいよな?
我慢なんてしなくても……いいよな?
俺は、台所にあった包丁を手に取る。
「いつまでも……耐えられると思うか……? お前ら、自分がされたら嫌な事を、人にするんだよなぁ? 何も考えないで」
「おまえ…っ!?」
俺は、ずっと自分はまともな人間だと思ってた。
でも、それは多分違ってた。
こいつらを基準にしたのが悪いんだ。
感覚が、狂ってんだ。
まともな奴を、狂った奴等の中に入れてみたらすぐにわかる事だ。
いずれはまともな奴も、異常者へと変わる。
まるで、ミイラ取りがミイラになるように。
だからきっと、俺もとっくにこいつらと同じ異常者になってたんだ。
ただ、今までは抑え込んでただけで。
「――お前らと同じか……。ハッ、反吐が出る」
そう言って俺は、父に包丁を向ける。
さぁて、どうやって殺してやろうか。
すぐには殺さないでおこうか。
そうだ。
お前らがやったように、骨を一本一本折っていってやろうか。
そうしよう。
「ちょ……危ないから、包丁なんて置きなさいよ……」
「ますは、どっちからにしようか……」
そうだなぁ。
ババアは、このまま縛り付けて放置にでもしとくか。
こいつは痛め付けなくても、二日くらいか何も食べさせなかったら死ぬからな。
じゃあ、決まった。
俺は、狙いを父親に定める。
ババアは俺を止める事もせず、逆に俺に父親を殺す事を望んでいるようだった。
――そうだ。
「じゃあさ、母さん。母さんが父さんを殺したらどうだ?」
「「え……?」」
これは面白い。
あの親父が。
あの俺が逆らえなかった父が。
怯えながら、震えた声でババアと声を合わせるんだからな。
「ほら、これで刺せばいいだろ。それとも何? 別な方法で殺したい?」
「アンタ――気違いよ!!」
「本物の気違いに言われてもな」
そうか、嫌か。
だったら、どうしようかな。
ああ、そうだ。
丁度台所に居たので、俺は包丁を置き――
その代わりにそこにあった物を手に取る。
そして、にやりと笑う。
「お前――」
「これなら、どう?」
そうやって見せたのは、アイスピック。
ただ刺すのは面白くないから、ダーツみたいに投げようか。
その時、母が突然逃げ出そうとした。
――誰が逃がすかよ。
俺はそのまま、アイスピックを母へと向けて投げた。
ちゃんとダーツみたいには飛ばなかったけど。
一応は母の肩に刺さった。
そうか、ますは母から痛め付けないとな。
こいつはこの恐怖に慣れてるからな。
じゃあとりあえず――
母の肩からアイスピックを抜いて、迷う事無くそれを母の両目へと突き刺す。
それで、目は見えないからそう簡単には逃げられないな。
「じゃあ父さん。遊ぼうよ」
俺が笑ってそう言うと――
父は俺に殴り掛かってきた。
どうした事だろう。
全然怖くない。
なんだ、こうすれば良かったのか。
こうすれば恐怖も、痛みも無かったのか。
嗚呼、俺――壊れてたんだ。
すげー、異常者だったんだ。
俺は父の腹に、さっき置いた包丁を素早く手に取って刺した。
そして包丁を抜く。
血しぶきが飛んで、汚い父の血が身体に付く。
嗚呼、なんて汚い。
嗚呼、なんて愉しいんだ。
俺は、もうとっくの前に壊れていたんだ。
もう、とっくに狂って居たんだ。




「――――どうして君は、お父さんとお母さんを殺したの?」
「自分を守るために」
「―――あの二人からは、暴力を受けていたんだね?」
「――それと」
「ん?」
「快感を得るために」
俺は、狂ってたんだよ。
そう、俺は狂ってる。
俺は――異常者だから。




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~ Comment ~

痛いです。

ユーリカンです。
読みました。
とても、痛いです。痛くて痛くて、そして哀しい。
壊れてしまった想いや、壊してしまったココロ。
そういうものが伝わって、とても痛いお話でした。
けれど、狂おしい程に愛おしいと想えるお話でした。
痛くて愛しい、哀しいお話。
お疲れ様でした、久遠様。

Re: コメントありがとうございます!

コメント、ありがとうございます。
これは――ですね。
ちょっとグダグダになっちゃったんですがw
私の感じた事なんですよねw
両親のあの喧嘩は、日常茶飯事だったので。
あれを、ずっと聞いて育ってきたんで。
あんな両親を、ずっと見て来たんで。
あ、軽くブルー入っちゃいましたww
愛おしい、ですか?ww
それはありがとうございますww
はい、お疲れ私ww
次は明るい話でも書こうかな?ww
では、また後ほどでw
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