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名も無き物語

短編 なぁ、ラーメン食おうぜ

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「中村、しりとりしようぜ」
数週間前に恋人同士になった俺の彼氏、中村に俺はそう言う。
お前は一瞬嫌そうな顔をして――
「じゃあお前からだからな。最初の言葉は、ら」
「いきなりだなおい」
俺が笑ってそう言うと。
お前はちょっと俺を睨み上げてまるで「早く言え」って顔をする。
嫌そうにするくせに、ちゃんと俺に付き合ってくれんじゃん。
ま、そこが好きなんだけど。
「ラーメンは今日禁止」
「しょうがないだろ。思い付かないんだから」
なんだ、今日はやけに〝ら〟で返してくるな。
今日こそ勝ちたいのか?
でも、甘いなお前は。
「〝ら〟で今日は凄い返してくるな。何? 俺に勝ちたいの?」
「――――」
あ、悩んでる。
そんな姿を見てニヤニヤしてると、軽くお前に蹴られる。
あ、でも軽くだからなんか愛が篭もってる。
「乗って一度も勝てないってないだろ。一度は勝ちたいだろ」
「論より証拠。お前はしりとりのレベルが低いんだよ。だから毎回俺の勝ち」
「ちょっ、お前のレベルが勝手に高いんだろ!? なんで即答出来るんだよ!?」
「よくテレビとか本とか漫画からワード選んで言ってるから」
――ほら、お前に〝ら〟を返してやる。
それでニヤニヤしてるとお前は赤くなって俺に結構本気の蹴りを入れてくる。
あれ、こいつってツンデレ?
喋れないから蹴ったりするんだろ?
うわ、これ喋らないかな。
喋ったら絶対ツンデレだろうな。
嗚呼、こいつイジめるの楽しい♪
「ら、ランデブーで返すとか、お前の頭どうなってんだよ」
「よし、上手く返したな。くっそ、ラーメン期待してるのに」
「ニヤニヤするな、変態が」
「我慢出来ないんだもん。お前、可愛いから」
ほら、お前は赤くなって俯く。
嗚呼、可愛いなぁ。
これでニヤニヤせずにいられるかって。
「――ライスパスタ、食うか?」
なっ!?
こ、こいつ――
〝ら〟のワード、調べやがったな!?
この間パソコンでなんか調べてるなとは思ったけど。
まさか〝ら〟のワード探してたなんて。
くっそぉ~。
こうなったら〝ら〟ばっかり返してやる。
「完全に返しやがって。ちょっとムカついたから〝ら〟で返してやら」
あ、今の驚いた顔最高。
俺の瞳のカメラよ、シャッターを連続で切れ。
中村の姿を目に焼き付けろ。
さぁ、どう返す?
「――――雷鳥」
「うっそぉん!!? え、ちょっ……お前どうしたんだよぉ!? ラーメンって言ってくれよ! ラーメン聞きたいから!」
「〝ら〟はこの間ネットで調べたんだ。お前が何回も出すから」
くっそ、こいつもレベル上げやがったな。
これじゃ何も面白くない!
しかもさっきから〝ら〟のエンドロールじゃん!
あれ、エンドレスロール?
ま、いいや!
こうなったら、俺も本気出すか。
「〝ら〟が使えない、か……じゃあ、レベル上げるか」
あ、今の驚いた顔――なんか絶望的だったんだけど。
その顔さ、思わずニヤけ――
お願いだから蹴らないでっ!
「完全にお前の勝ちなのに、まだ俺に勝ちたいのかお前は!!」
「はぁ……だってさ。ラーメンとか言わないお前――つまんないから」
「〝ら〟ばっかりお前が返すからだろ!?」
「ロールするのも疲れたからさ――」
こうやったら、こいつはどんな反応するかなぁ。
「台詞しりとり攻めタイムに入る事にした」
そう言って、俺は軽くお前を押し倒す。
「た、タイムって――なんだよそれ!!?」
「〝れ〟は考えてなかったらからスルーするとして。いや、だってお前が俺のしりとりで悩むの見たいし、俺のしりとり聞いて赤くなるお前見たいし」
「しりとりじゃねぇだろそれ!!」
「〝れ〟はスルー。お前の可愛い顔が見たいんだ。だから――もっと見せてくれないか。お前の顔」
俺がそう言うとお前は赤くなって――
「お前――いい加減にしろ!!!!」
そのまま俺を、巴投げで投げた。
壁に思いっ切り叩き付けられて――
「ろげぇっ」
ちょっと、それなくない?
巴投げってさ。
お前、なんでそんなに強くなってんだよ。
しりとりもそうだけどさぁ。
「エロい事だってする気だったろ! 絶対に!」
「に…ニヤけてるからってそう決め付けるな」
「ならなんでニヤニヤしてんだよ!! 気持ち悪いな!」
「中村! 拒絶するなよ俺を!!」
「――〝を〟ってどう返せばいいんだよぉ!!?」
「お前、返せてるから! ちゃんと返せてるからね!?」
うわ、こいつヤバイな。
しりとりに慣れてきやがった。
小さい頃に親父がすげー七並べ強かったけど、何回もやってたら俺も強くなったからな。七並べ。
マジでか!?
そんな感じか!?
ヤバイなこれ、マジで。
あれ、これって中村のラーメンが気に入ってくれてる人多いのにさ。
中村のラーメンが気に入られてるから続編出たのにさ!
そのラーメン、無くなるの?
うわ、それ絶対にダメだ!!
なんとしてでも阻止せねば!!
「眠たいんだから、もうやめよう。こんなのはな」
「――なぁ、ラーメン食おうぜ」
「絶対に嫌だ」
「だから、お前がラーメンって言わないとこの続編の意味が無いだろ!? 空気嫁!!」
「めんどうだな、お前。てか、そこ空気嫁じゃなくて空気読めだろ? 間違えるな」
「中村ぁ~……」
「――――」
あ、ヤバイ。
今〝あ〟になった。
くっそ、〝ら〟にしとけばラーメンって言ってたかもしれないのに!
「あのさ、そんなにラーメン食べたいなら自分で作れば良い事だろ? なんで俺を巻き込むんだ?」
「だって、中村が初めて会った時に言ったのがラーメン、食わないか?だからお前はラーメンって言う義務があるんだよ!!」
「余計な設定だなおい! 大体お前のせいだろ! お前が俺の名前を呼ぶから!」
「ラーメン、食おうぜ。正直言って俺、腹減ったんだ」
「だったら自分で作れ。それで問題解決」
いや、何一つ解決されて無いんだけど。
よし、わかった。
じゃあ作ってやるよ。
前回のお返ししてやりたいし。
そう思って俺はキッチンに立って袋ラーメンを作り始める。
「つーかさ、ツンデレなわけ? 中村は」
「はぁ!? なんでそうなるんだよ!?」
「よく見てごらん。今回のしりとりをさ。穴が開くほど。穴が開いてもずっと見てみて。お前どう考えてもツンデレだろ」
「ろ…思い付かないし。いや、そんな事ない。絶対にない。あるわけないだろ。そんなのは。いや、お前さぁ」
「アルティメットツンデレモンスターだろぉ」
「おい!! それは言うな!! いや、元々俺達って作者がチャットで俺とお前になりきってしりとり始めた所から生まれたんだからな!! それ言ったらわかる人にはバレるからな! 完全に!!」
「ニヤついてるだろうな~、それだったら俺らを妄想してるファンはさぁ」
あ、煮えてきた。
よし、ここに何入れてやろうかな。
前回タバスコ入れやがったからな、こいつ。
しかもあの後、タバスコに勝つようにすごい量の砂糖入れて食べたからね、俺。
もうラーメン食ってんのか、菓子食べてるのか、スウィーツ食べてるのかわけわかんなくなったし。
あれ、不味かったんだからな!
よし、じゃあこれにコーラ入れてやるぜぇ。
他に――何入れてやろうか?
「――あの、今何入れた?」
「――たまはへんじがない。ただのしかばねのようだ」
「だから、そういうネタはやめて。いや、あのさ……今――何か入れた、よね?」
「ねちっこいな。そんなの気にするなよ。アレだよアレ。目の錯覚だよ」
「よ、じゃなくてさ。今コーラ入れるのが見えた――」
「只今完成致しました。後何入れる? 中村の分だけさ」
「さっきからさ!! お前なんか入れてるよね!? 今何入れたぁ!!!?」
「あんこ?」
「殺すぞお前! なんでそんなに激甘にするんだよ!?」
「よっし、これでいいな。いや、だってさ。前回食べたラーメン、あれすっごい不味かったんだからな。お前、一口も食わなかったくせに」
「――ニヤけるな。笑うな。気持ち悪い」
「いや、だから――食べろって」
「徹底的に断る」
「〝る〟はスルーして。ほら、食えよ。中村」
さぁ、言ってくれるかな。
言ってくれないと俺今日眠れないよ。
崖っぷちで愛してるとか言えないからさ。
「――ラーメン、お前のだったら食ってやるよ」
結局、ツンデレかよ。
まぁ、これで許してやるかな。
「よっし、じゃあ俺がお前のラーメン食うって――結局はこれ俺が食べるのォォォォォ!!!?」
「お前が自分で作ったんだろ。だったら自分で食え」
「えぇ~……」
「え~、愉しんで頂けたでしょうか。では今回はこれにて終了です。ちゃんちゃん♪」
「えええええぇええええええええええええ!!!!?」
そんな感じで、俺達は今日もしりとりをやってる。
楽しいんだよなぁ、これが。
やっぱ、しりとり最高!




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