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名も無き物語

短編 兄貴→俺←弟

 ←短編 愛って、何なのさ? →短編 お前に、何をしてやれるだろうか
「おい、弟。俺の膝の上に座れ」
――兄貴。
頼むからそう言って俺を見つめないでくれ。
兄貴、いくら夏場でクーラー掛けてるとかいえさ。
そんなにくっついたら熱いだろ。
ただでさえ、熱いって言うのに…。
「嫌だ。てか、なんでそんなにくっつく必要があるんだよ?」
「――お前に拒否権はねぇんだよ」
そう言って兄貴は俺の腕を掴んで。
強く引っ張る。
「うわっ!」
そのせいでバランスを崩して――
結局は兄貴の膝の上に座らせられる形になる。
「この方が、いいだろ?」
そう言って兄貴は後ろから俺を抱き締めて。
逃げたいけど逃げられないからもう諦める。
「――何がだよ、兄貴…」
すると。
玄関の扉が開く音が聞こえて。
兄貴が小さく舌打ちをする。
そしてすぐに――
リビングの扉が開いて弟が俺に抱き付いて来る。
正確には、両膝を床に付いて俺の腹の辺りに抱き付く。
ああ、暑苦しい……。
「おい! お兄ちゃんを放せ! この余所者!」
「煩いクソガキ。お前こそ俺の弟を離せ」
「お前は本当の兄じゃないくせに!」
「――頼むからさ、俺に抱き付いて喧嘩するのだけはやめてくれよ」
兄貴は、俺達とは血が繋がってない。
母が再婚して、新しい父の連れ子。
俺より二歳年上の高校一年生。
という事で俺は中学二年生。
俺の弟とはちゃんと血が繋がっていて。
俺より二歳年下だから小学校六年生。
兄貴がこの家にやって来たのは一年くらい前の事。
母が突然新しい父と一緒に、兄貴をこの家に連れてきた。
それで、新しい家族だって言ってから。
五人家族になった。
でも今の所母と新しい父は仕事が忙しくて中々逢えない。
だから家には俺達三人しか居ない。
「じゃあ、お前が選べ弟。俺を選ぶか、ガキを選ぶか」
「そうだよ! お兄ちゃんは僕とこんな余所者、どっちを選ぶの?」
何故か、兄貴が家に来てから弟は兄貴に対抗するように俺とくっつきたがる。
それを兄貴は面白がってる――
いや、多分負けじとしてるから毎回喧嘩してるのか。
どっちを選ぶかって?
俺は――
とりあえず暑苦しいから離れて欲しいんだけど。
「とりあえず、二人とも俺を解放してくれないか…?」
「「嫌だ」」
なんでそこはさ。
息ピッタリなんだよ。
いや、俺今日学校で提出するものとかあるからさ。
自分の部屋に戻りたいんだけど。
「なぁ、俺学校で提出するやつあるからそれやりたいんだけど」
「じゃあ、ここですればいいだろ」
「そうだよ!」
「この状況でどうやってしろって言うんだお前等」
それに、暑苦しい。
後ろから兄貴に抱き締められて。
前からは腹の辺りに弟が抱き付いていて。
これでどうやって字を書けって?
無理言うなよ。
「お前を、離したくねぇからここでしろ」
「お兄ちゃんの鼓動、感じて居たいよ」
――正直、鬱陶しい。
でもこの二人を追い払う事も出来ない俺。
だって。
どんなに鬱陶しいと言っても兄貴は。
『そんな事言って、どうせ照れ隠しだろ?』
何処が照れ隠しだ。
少しは人の事を考えてくれよ。
それに対して弟は。
『そんな……もしかしてお兄ちゃん、僕の事…嫌い、なの……?』
すごい勘違いをする弟。
放っておくと何をするかわからない。
だから冷たく言う事も出来ないし。
兄貴は簡単に受け流す。
抵抗したって、簡単に受け流すし。
――俺には、抗うという選択肢は。
どうやらないみたいだ。
「――本当に、余所者さえ居なければいいのに」
「それを言うならお前だろ、クソガキが」
「お前にはお兄ちゃんにくっつく権利はない!」
「どうしてだ? その理由を的確に説明してみろ」
「だって……お兄ちゃんは僕のものだもん!」
「だから、どうしてだ? 家族が理由だって言うなら、俺にもその権利はあるだろ?」
「ぅ……」
「権利の意味もわかってねぇガキが権利なんて言葉使ってんじゃねぇよ」
「うぅ……」
弟が、涙目で俺を見上げる。
そんな弟に俺は優しく頭を撫でてやって。
掛ける言葉が見当たらないからとりあえず「大丈夫だから」とだけ言っておく。
そんな俺を、兄貴は後ろから抱き締めて来る。
それを見た弟も、強く俺に抱き付く。
「苦しいっ!」
流石に俺はそう言って、二人を引き剥がす。
そんな俺を、兄貴が見つめる。



俺は、一目惚れをした。
お前は、俺の事なんて知らなかった。
俺がいつも俺を遠くから見ていただけだから。
お前は、俺を知るわけがない。
初めてお前の姿を見たのは、お前が友人と一緒に歩いてる姿。
俺は――
お前の傍に居たくて。
お前の事を調べ尽くした。
それで、名前や家族構成を知った。
父親は、お前が小さい頃に事故で死んだみたいで。
俺の母親は、三年前に不倫相手と家を出て行った。
だから、丁度良いと思ったんだ。
どうせ、禁断の恋なんだから。
男同士なんだから。
義理でも兄弟になったって。
傍に居られるならそれでいいと思ったから。
お前の母親が良く行く場所へ親父と一緒へ行った。
それで親父にお前の母親を惚れさせた。
それから、母親にも親父に惚れてもらって。
やっと、お前を手に入れた。
なのに――
予想外だった。
こんなにもお前の弟がお前に執着するなんて。
考えてもなかった。
俺の知ってる限りじゃ、弟は普通の弟だったはずだ。
――俺の存在のせいで変わった。
そういう事か。
なら、蹴落とすだけ。
やっと見つけた。
心の底から愛しいと想った奴なんだ。
こいつは。
だから、絶対に離さない――
どんな手段を使ってでも、こいつを手に入れる。
それが、俺の願い――



僕は、お兄ちゃんが大好き。
小さい頃からずっと僕の傍に居てくれて。
ずっと、僕だけのものだったのに。
急に、こんな変な奴が目の前に現れて。
ずっと、お兄ちゃんとくっついてて。
――嫌だ。
嫌だ。
いや、だ……!
お兄ちゃんは、僕だけのものなのに!
余所者のものに、お兄ちゃんがなるなんて……。
絶対に、嫌だ!
お兄ちゃんは、僕だけのものなんだよ。
お兄ちゃんの事なら、僕はなんでも知ってるんだよ。
余所者が現れてから。
僕は気付いた。
これが、恋なんだって。
だから、僕は変な事を考えるようになったんだって。
余所者をどうやって片付けようかとか。
お兄ちゃんを手に入れる方法とか。
いっその事、殺してしまおうかって。
余所者も、お兄ちゃんも、僕も。
でもそんな事をしたら、どうなるんだろうって。
何も、わからなくて――
お兄ちゃんには、僕だけを見て欲しくて。
僕だけに触れていて欲しくて。
お兄ちゃんは、僕だけのものなんだって。
声を嗄らせるくらい、叫びたいんだ。




兄貴と弟の事を友人に話してみたら。
それは、二人とも俺に惚れてるんだって言われた。
それで聞かれた。
お前は、どっちを選ぶんだ?
どっちを選ぶ?
俺はどっちも選ばないよ。
だって兄貴は、ただの兄貴。
だって弟は、可愛い俺の弟。
ただ、それだけだから。
それ以上でも、それ以下でもない。
恋愛感情とか、お前にはないわけ?
ないよ。
ないから、普通に二人と接する事が出来るんだよ。
だたの家族だって俺は思ってるから。
別に、男同士とかが嫌じゃないけど。
多分俺は、愛とかわかんないから。
愛事態がよくわかんないから。
人を愛する事だって。
愛される事だって。
わかんないんだ。
だから、この二人と一緒に居られる。
出来る事なら俺は。
このままでもいいからずっとこの二人と。
三人で居たいと思う。
でも、それは出来ないかもしれない。
だから、今だけでも。
こうやって、一緒に居たいと思う。
そう思うのは――
いけない事?









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~ Comment ~

好き過ぎるトライアングルで・・・

あ、すみません。また、来てしまいましたm(_ _)m
おまけに、好き過ぎて、テンションもあがってしまいました。
このトライアングルは、大の好みであります。
何を隠そう、弟くんの腹黒い感じが、大好物であります。
何を隠そう、お兄様の俺様な感じが、大好物であります。
そして、間に挟まれた彼の心労が、ダイレクトに好きですwww。
どっちかとくっついて欲しいけれど。
どっちともくっついて欲しくない様な。
宙ぶらりんの感情で読みながら、三人の想いとかに、一人で相槌を打って居りました。
三者三様の想いに、誰かの想いが叶うと、絶対に誰かが苦しい想いをするしかない、そんな組み合わせに。
素直に言うと、萌えました(笑)
彼らが、どんな結論を受け止めるのかが、愉しみです。
あ、もしよければまた参上しますねwww。
では、失礼致しますm(_ _)m

Re: コメントありがとうございます!

いえいえww
また来てくださって嬉しい限りですww
もう嬉し過ぎてこっちだってテンション上がる所か。
宇宙へと旅立ってしましそうだわww
はい、大袈裟に言いすぎましたww
やった☆
好みだったww
いえ、頭の中にはこの三人がおりましてねw
真ん中、取り合えばよくない?
との事で生まれた奴らですw
正直、私も彼等を気に入っておりますww
何故か、弟君は義理の兄が出来てからヤンデレに目覚めたのがw
何故か、兄貴はストーカーだったとこから家族に関係を深めたのがw
書いた後でww
あれ、結局ヤンデレじゃんw
みたいになりまして、はいw
もっと普通な話が書きたかったですww
でも、気に入ってくれたならいいですw
兄貴の俺様、私もですねww
弟は――
ヤンデレ萌えでww
真ん中はねww
もう、好きにしろやとww
wwww
はい、私もどっちかとくっつけたいんですけど。
どっちかともくっつけられなくて。
今の兄弟の形になってるんですね。
ギリギリと。
まさに、トライアングラーですね。
き~み~は~誰と~♪
いえwwww
なんでも御座いませんwwww
私も、書いてから萌えましたねww
はい、ではまた参上してくださってくださいww
はい、ではまた後ほどww
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